
古くから日本では、眼の下にあるホクロは「泣きぼくろ」と呼ばれてきました。これにはいったいどのような意味があるのでしょうか。
一説によれば、これは、涙の形を表すほくろが目の下にあることは、その人の涙脆さや人情深さ、哀れみの心の大きさを表していて、そこから、その人の徳の大きさを褒め称えるために使われてきた言葉になったと言われています。
人相学的には、眼の下にあるホクロの意味は、目という顔の中でももっとも動きが多く、感情を表す部位の周囲にほくろがあるということは、運気の変動の多さを示していると考えられてきたようです。
また、ほくろは涙の結晶痕ともいわれてきたことから、泣きながら自分を成長させる気力を身にまとった人の証拠だとも考えられてきたようです。
それだけではなく、自分が泣くほどに相手の気持ちが理解できることから、人の為に泣ける人、つまり周囲に目を配りながら、人徳を積むことのできる人、最終的に周囲の人に助けられる幸運の兆しがある人物であることを示しているとも言われてきました。
「泣きぼくろ」の興味深い点は、男性と女性でそれぞれ占う顔の部分が違うということでしょう。女性は左側の顔で占いますが、男性は右側の顔で占います。
これについては諸説ありますが、女性は顔の左側に、男性側は右側に感情を表すこと、古代中国で言い伝えられていたからだという話があるようです。そこから、人相学においても感情と関連した相については男女でそれぞれ別の部分をみることが主流になったようです。