ほくろの手引き

ほくろ豆知識

大仏様の「ほくろ」?

修学旅行に限らず、お寺を見学していると、大仏様の額(おでこ部分)に大きなほくろがあることに気づかれる方は多いのではないでしょうか。
そして、「なぜほくろが?」という疑問をお持ちになったはずです。

しかし、実はこれ、「ほくろ」ではないのです。
ほくろと思われている物体の正体は、実は「毛」で、これは正式には「白亳(びゃくごう)」と呼ばれる非常に由緒正しきものなのです。

「白毫」は、有名なところでは、奈良の大仏や、如来(釈迦如来「しゃかにょらい」をはじめ、薬師如来「やくしにょらい」、阿弥陀如来「あみだにょらい」など)の額にあることが多いようです。

では、「白毫」とはなんなのでしょうか。これは、眉間(みけん)に右回りに渦を巻いている一本の白い産毛です。

その長さは、伸ばすと5尺(約1.5m)にもなるといわれるものです。「白亳」からは、仏様の慈悲(じひ)の光が、放たれていると言われています。つまり、白毫は、仏様のあわれみの気持ちの深さを表現している、シンボルだったのです。

というのは、仏教が隆盛を極め始めた昔の日本では日本のあちこちで、疫病が流行っていて人々を大変苦しめていたそうで、そこから、仏様がこの白亳から光明が放ち、人々から苦しみを取り除き・楽しみを与えてくれるように、という願いが込められたというのです。

ただの「ほくろ」ではなく、このようにありがたいものだということを知ってしまうと、「なぜ大仏にほくろが???」などと思っていたことが恥ずかしくなりますが、しかしそれでも多くの人にはほくろに見えてしまいます。

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